最終回:下野ヒトシ指揮者デビュー公演、本番レポート
2011年9月25日。
雲の隙間から時折光が差し込み、空気は秋の気配を感じつつある大阪。
「おはよう。」
下野さんは、いつもと変わらない様子で現れた。
指揮者デビューの会場となる「いずみホール」へ車で向かう。
窓の外に流れる景色を下野さんはどんな想いで見ているのだろう。
ふとそんなことを思った。
そういえば、前日大阪へと向かう新幹線の中、「音楽を聴いていいかな?」と隣に座るマネージャーに気遣いつつ、イヤホンを付けて音楽を聴いていたのを思い出した。
音楽を聴きながら彼の視線の先にはあの時何が見えていたのだろう?
新幹線の車窓に流れる景色と音楽が下野さんを大阪へと誘う。
会場へと向かう車中、
「自分が本番前にどんなふうになるのか全くわからない。いつものライヴだったら、心地よい緊張感に包まれながら本番を迎えられるんだけどね。今日は自分でもどうなるのか本当に想像が出来ない。いつもと同じならいいんだけどね。」と下野さん。
そして、国内外からこの日を迎えるにあたり沢山の応援メールが届いたと話す。
そのひとつひとつのメッセージが下野さんの胸に届いたはずだ。
車は大阪の街を目的地へと走る。
右手に大阪城が見えてきた。
目的地まであと少し。
会場のいずみホールは大阪城公園そばの高層ビル郡にあるクラシック専門のホール。
天井や壁のデザインをはじめ、床、椅子、会場内に取り付けられた8基のシャンデリアなどを緻密に計算された音響効果により「楽器の集合体」に包み込まれるような空間を実現したホールである。(いずみホールホームページより抜粋)
楽屋口から会場へ入ると豪華なアレンジ花が迎えてくれた。
「祝!下野ヒトシ様」
すでにリハーサルが進んでいて、オーケストラの音色が場内を包んでいた。
楽屋に荷物を置き、足早にステージ袖へと向かう。
ステージ上では、対談でご一緒した守山氏がタクトを振っており、その様子を静かに観る下野さん。
そして、まもなく始まる自身のゲネプロ(本番前最後のリハーサル)に備える。
この半年間下野さんと行動を共にしたタクトと楽譜を手にステージへと向かう。
守山氏が客席から下野さんを見守っている。
ゲネプロが始まった。
9月初めに行われたオーケストラリハーサルとは格段に違う空気を感じる。
自信に溢れ、迷いのないコンダクティング。
6ヶ月という期間で成し得たとは思えないほどの気迫。
自分が表現したい音楽、それはまるでひとつひとつの音に色をつけていくような作業、それを見事にこなしている。
下野さんの気迫はオーケストラの皆さんにも伝わる。
リハーサル後、オーケストラの皆さんから拍手。
指揮者、下野ヒトシとオーケストラの信頼感がそこに生まれていた。
「全ての音が聴こえた。」下野さんは、ゲネプロ後こう語った。
彼の楽譜には彼自身でしかわからない沢山の書き込みがされている。
この日のために、その楽譜に何十回、いや何百回も目を通したに違いない。
そしてその楽譜は紛れもない彼の宝物になったはずだ。
楽屋へ戻り、本番までの時を静かに過ごす下野さん。
この日のために誂えた真新しい燕尾服は、下野さんにとても良く似合っていた。
この「THE ROAD TO THE CONDUCTOR」でもご紹介したように、それは細部にわたり彼なりのこだわりに溢れたものだった。
そして何よりそれは、下野さん自身が袖を通すことによって完成されたと思う。
楽屋から再びステージ袖へと向かう。
共演されるピアニストの新岡左知子さん、児玉由里子さんと最終確認。
時計の針が19:30をさす。
本番まであと10分。
ステージでは1つ前のプログラムが演奏されている。
演奏が終わり、大きな拍手と共に守山氏、ピアニストのみなさんがステージ袖に戻ってきた。
ステージ上のまぶしいライティングが下野さんの足元を照らす。
さあ、いよいよ本番。
『指揮者、下野ヒトシ』のデビューだ。
ピアニストのお二人が先に、そして下野さんがステージへと向かう。
客席に向かって一礼。
大きな拍手と共に指揮台へ上がる。
表情はとても穏やかだ。
最初の音であるクラリネット奏者とアイコンタクト。
「ラプソディ・イン・ブルー」が始まった。
ステージ袖の重厚なドアの小さな窓からも伝わる舞台の温度。
客席側ではなかったため、終始下野さんの表情が見てとれる。
指揮をしている下野さんはゲネプロ以上に自信に溢れ、そして何よりその場をとても楽しんでいるように見え、それがこちらにも伝わってくる。
タクトが振り下ろされ、演奏が終わった。
客席から大きな拍手。
笑顔の下野さん。
ピアニストのおふたりとハグ。
その表情はやり遂げた満足感に満ちていた。
晴れやかな笑顔がこぼれている。
「ラプソディ・イン・ブルー」を終えて、最後は出演者全員での「シャンパンの歌」で再びタクトを振る。
リラックスしていて楽しそうだ。
すべてのプログラムが終わり、ステージ袖へと戻る出演者の皆さん。
下野さんも戻ってきた。
大変なプレッシャーの中での大舞台。
後から戻って来るオーケストラの皆さん一人一人を笑顔で迎える。
何かを始めることは決して楽しいばかりではないと思う。
夢を実現するためには、つらく苦しいことの方が多いかもしれない。
そのことを常に念頭におき、逃げずに果敢にチャレンジしている下野さんの姿には圧倒される。
今やらなければならないことはその人にしかわからないし、それをわかっている人は少ないのだと思う。
そして下野さんはすでに次の目標に向かって歩き始めている。
THE ROAD TO THE CONDUCTORは、さらに進化を続ける。
これからの「指揮者、下野ヒトシ」にどうぞご期待下さい。
第4回:下野ヒトシ、守山俊吾氏対談
本番直前の「THE ROAD TO THE CONDUCTOR」は、9/25の公演でエウフォニカ管弦楽団を率いて指揮をされる指揮者、守山俊吾氏との対談の模様をお届けします。
9月上旬、大阪で行われたオーケストラリハーサルは、本番さながらの緊張感の中、しっかりと決められたタイムスケジュールの元で進められました。
何十という音をひとつにまとめあげる指揮という仕事は、迫力とそれとは対照的な細やかな気配り、そして何よりも指揮者が持つ確固たる自信の上に成り立ち、その魅力は、リハーサルといえども一時も目を離すことが出来ない程のものでした。
『守山氏に「指揮の理念」について伺いました。』
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- 守山氏(以下M):タクトを振るということは自分のメッセージをタクトで伝えるということです。
自分が何を考えているかということを言葉ではなく、タクトさばきで伝えるわけですから、何も言わなくてもタクトの上げ下げのスピードや角度といったもので全てが表現出来れば一番理想的だと思っています。
そして、どれだけメンバーとコミュニケーションがとれるかということだと思います。
『リハーサル中もオーケストラの方々とのコミュニケーションを大切にされていた守山氏にコミュニケーションについて伺いました。』
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- M:それは社会のしくみと同じです。
いろいろな楽器の人がいて、考えの違う人もいますが、その人たちをひとつにしないといけない、それはどこか総理大臣と似ているかもしれませんね。
社会のしくみそのものの中に立っていくわけですから、全員が頷くだけの何かを持っていなくては駄目ですし、だから指揮者は大変な仕事だと思います。
『今回指揮者デビューをする下野さんに期待することを伺いました。』
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- M:指揮者というのは、誰にでもなれるものです。
学校の先生だと教員免許を取らなければ教員にはなれない、調理師も調理師免許を取らなければなれない。
しかし指揮者は誰にでもなれるのです。
但し、なった時に認められないと指揮者になったとは言えませんし、音楽に認められたとは言えません。
また、指揮者というのはカリスマ性もなくてはいけない。
自分の音楽に揺るぎない自信を持って訴えることも大事ですし、オーケストラの団員には謙虚でないといけない、、、等色々あります。
下野さんは、演奏家としても超一流の方でもあるわけですから、更に経験を積めば、僕は立派な指揮者になると思います。
指揮というのは、現場で実際に振ってみないと、いくら机の上で理論をやっても駄目です。
現場に行き、この楽器はどこの音域が一番良いかとか、様々なことを知った上でオーケストラと一緒に演奏していれば、下野さんは素晴らしい音楽センスを持ってらっしゃると思うので、良い指揮者になると思います。
期待しています。
下野:ありがとうございます。
守山先生から教わる事はとても多く、その時々の教え方が、クラシックに対して思い描いていた僕のイメージとは全く違い、多分にジャズやポップス的な要素を持ち合わせていて、それらの音楽の境界線って実はないんだということを知りました。
クラシックに没頭する事、そしてクラシックの捉え方が変わった事は、僕の音楽制作に良い影響を与えたと思っています。
これからも、色々なことを教えてください。
本番まであと数日。
「THE ROAD TO THE CONDUCTOR」では、本番の模様もレポート。
当日の下野さんに密着していきます。
どうぞお楽しみに!
守山俊吾氏Profile
大阪音楽大学(クラリネット科)卒業。
1971年渡欧し、セント・チェチリア音楽院のウルデリコ・パオーネ氏、ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院でルドルフ・イエッテル氏に師事。
大阪府音楽団指揮者を経て、1977年フリーの指揮者としてデビュー。
1986年ブルガリア・ソフィア・フィルハーモニー管弦楽団、国立ブルガリア室内オーケストラを指揮。
1995年日本人として初めてロイヤル・ニュージーランド・バレエ団の指揮者として契約。16公演を指揮、1997年ブルガリア・ルセ国際音 楽祭に客演指揮者として招かれ、ルセ・フィルハーモニー管弦楽団他を指揮の他、8月にはハンガリー・ショプロン市のタイトル「自由への道」の記念コンサー トで「第9交響曲」を公演。
1977〜1998の年末年始、サンクト ペテルブルグ・ムソルグスキー記念オペラ・バレエ劇場(旧マールイ劇場)にて「ザ クラシカル バレエ シアター」の4公演を指揮、絶賛を博し、今年度からはコングレス・シンフォニー&バレエオーケストラの主席客演指揮者として公演する。
合唱との共演、作編曲など多方面に活躍しているが、バレエ指揮者としてはレニングラードの総芸術監督セルゲイエフ氏に「魔法の棒を持つ男」と激賞された。
サンクトペ テルブルグ フィルハーモニー協会名誉会員第1号指揮者。
ブルガリア国立ソフィアフィルハーモニー管弦楽団常任客演指揮者。
第3回:ピアニスト新岡左知子さん、児玉有里子さんをお迎えしました。
「THE ROAD TO THE CONDUCTOR」第3回は、指揮者デビュー公演で共演されるピアニスト新岡左知子さんとの対談の模様と、同じく共演されるピアニスト児玉有里子さんにお話をお伺いした模様をお届けします。
『新岡さんからご覧になった「ラプソディ・イン・ブルー」という曲について、また演奏されるにあたって特に意識されているところを伺いました。』
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新岡さん(以下N):この曲は、クラシックとジャズが融合している曲だと解釈しています。
曲の場面によってニュアンスも違いますし、その時々のフレーズが持っている要素を的確に判断して、それを表現出来れば良いと考えています。
『オーケストラとピアノ2台での演奏について伺いました。』
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N:私は「ラプソディ・イン・ブルー」を演奏するのは今回が3回目で、その度にパートナーが違いました。
今回はジャズピアニストの児玉有里子さんとの共演なので、彼女が持っているジャズの要素と私のクラシックの要素がうまく解け合うと良いなと思っています。
また、児玉さんは10年来の友人でもありますし、お互いにこう弾きたいというものを遠慮せずにディスカッションしながら、また楽しみながら音を作っていけたらと思っています。
『今回、ピアニストお二方と共演されるにあたり、下野さんに伺いました。』
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下野(以下S):「ラプソディ・イン・ブルー」は、クラシックとジャズのテイストを兼ね備えた名曲です。
指揮者やプレイヤーの表現の仕方次第でジャズ的にもクラシック的にも演奏することの出来る非常に柔軟性にとんだ曲だと思います。
例えばジャズピアニストの小曽根真さんの弾く「ラプソディ・イン・ブルー」は、とてもジャズエッセンスが強くアドリブも豊富に入ったアレンジになっていて素敵です。
今回の演奏では、どちらかというとクラシック寄りに奏でる「ラプソディ・イン・ブルー」を意識して指揮したいと考えています。
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クラシックピアニスト新岡左知子さんとジャズピアニスト児玉有里子さんとのコンチェルトは、これまでに多くのジャズプレイヤーの方々と共演してきた自分自身のクラシックへの新たな挑戦でもあります。
これまでの経験をふまえ、児玉さんのソロパートではジャズのフレーバーを入れながらも、新岡さんと共演することでクラシックの要素は崩さずにということをポイントに考えています。
『下野さんの指揮について新岡さんに伺いました。』
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N:ご一緒させて頂く度にどんどん進化されているのが目に見えてわかります。
何よりも呼吸が変わって来られたように思います。
とても深く呼吸をされるのが感じられるようになったので、
今の下野さんは指揮棒を見なくても分かる指揮をされるようになったと思います。
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S:ジャズやポップスのセッションにおいては、クラシックで言うアウフタクトを通常は楽器を弾きながらなのでアイコンタクトで行います。
ただ、このアイコンタクトにあまり表情はありません。
アイコンタクトは基本的に次のセクションへの進行の合図であったりします。
またテンポはドラマーなどがカウントなどで示します。
これらを両方とも担うのが指揮者の役目ですね。
そんなアイコンタクトやカウントは、割と淡々と出す事が多いのですが、クラシックの世界には、そのキューにも色があり、呼吸があり、その点において最初僕は躊躇しました。
キューを出す意味や役割はジャズもクラシックも同じですが、その出し方に少し違いがあるということです。
美しい奏へのアウフタクトは、美しいものを見ている時の喜びの表情、激しいシーンへのアウフタクトは、目を見開き感情的に、という表情表現が指揮者には必要になってきます。
何故ならその思いが演奏者に乗り移るから。
最初は照れてしまう事もありましたが(笑)自然とそういう表情になりたくなってきたのです。
実は、この事は指揮の経験だけで習得してきたことではなく、同時に勉強しているピアノでも先生に同じことを言われてきたことにより、徐々に習得してきた事なのです。
今は、その表情のあるアウフタクトを出す事が出来るようになってきたと思います。
『本番に向けて伺いました。』
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N:今回のコンサートは主催という立場でもあり、少しでも東日本大震災復興の力になるようなコンサートにしたいと思っています。
またエウフォニカ管弦楽団というオーケストラは、私が初めて共演したオーケストラです。
そこで私が味わった感動を今回皆さんにも是非味わって頂きたいと思っています。
今回は、初めてオーケストラと共演される方もたくさんいらっしゃいます、私の生徒も出演しますし、その心配もありますが、良い緊張感を保ちながら舞台を楽しみたいと思っています。
また、演奏後下野さんと握手をし、皆さんからの賞賛を浴びることをイメージしながら、本番に望みたいと思います。
S:とにかく早く本番で指揮をしたいですね。
いろいろなことを勉強して来ましたが、その勉強はいつまでも尽きませんし、「もう少し勉強してから」と消極的になるのではなく、今の自分の表現力を最大限に発揮してオーケストラをドライブしたいと思っています。
先日、実際に公演する会場を見て来ましたが、音響も良く、とても素晴らしい会場でした。
皆さんにも楽しんで観て頂きたいと思っています。
『児玉さんからご覧になった「ラプソディ・イン・ブルー」という曲について、また演奏されるにあたって特に意識されているところを伺いました。』
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児玉さん(以下K):私は普段はジャズを専門的にやっています。
作曲したジョージ・ガーシュウィンは、ジャズの曲も数多く作っている作曲家でもありますので、この曲はクラシックにはないスイング感、リズム感を楽しんで頂ける曲だと思っています。
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『下野さんの指揮について伺いました。』
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K:大変わかりやすい指揮をされていらっしゃるので、私も楽しんで演奏させて頂いています。
下野さんはジャズにも大変お詳しい方ですし、クラシックの中にこの「ラプソディ・イン・ブルー」の持つスイング感も指揮で表現されると思います。
『本番に向けて伺いました。』
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K:普段はジャズの世界でベース、ドラムのトリオなどで演奏していますので、大人数のオーケストラとの共演というのは、とても楽しい部分と難しい部分があります。
今日のオーケストラリハーサルを経て、本番はガーシュウィンの作った曲に親しみを持って演奏したいと思っています。
新岡左知子さんProfile
大阪音楽大学ピアノ科卒業
MUSICA VITA音楽教室 主催者
ピアノ・ヴァイオリン・声楽を展開し、後進のピアノ指導にあたっている。
これまでにエウフォニカフィル管弦楽団、シティ・オブ・大阪シンフォニア「OPUS」、ウクライナ国立フィルハーモニー交響楽団、千里フィルハーモニア等数多くのオーケストラと共演。
「Coro sowave」コーラスを立ち上げ伴奏ピアノストを務める等、演奏会、声楽・室内楽の伴奏、ブライダルプレーヤーとして関西の一流ホテルで演奏活動も行う。
この他にMUSICA VITA音楽教室の講師による演奏会、未就学児童のためのコンサート「みんなのどれみ〜音楽ひろば〜」や、クラシック音楽をわかりやすくかつ親しむ事をテーマに「音楽の花束」や「歌(か)恋(れん)の会」にて声楽の演奏会も行っている。
またオペラの伴奏ピアニストとしても研鑽を積む。
MUSICA VITA音楽教室
http://musica-vita.com
Twitter
http://twitter.com/#!/sachikoniioka
児玉有里子さんProfile
6歳よりピアノを始める。学生時代は、吹奏楽部でクラリネットを担当。
ピアノ講師資格も取得すると同時にジャズに興味を抱き始める。
2003年、ニューヨークに渡り、ヴォーカルレッスンを天野昇子に受け、本格的にジャズヴォーカリストとしての活動を開始。
ジャズピアノを通じて取得したジャズ理論をジャズヴォーカルに組み込んだ、稀に見るヴォーカル唱法で観客を
魅了する。
2011年、自身初のCD『Music Of The Hours』をリリース。
馴染みのあるジャズのスタンダードナンバーから、オリジナルまで幅広い選曲。
現在CDリリースライブを全国で行っている。
また、活動はMUSICA VITA音楽教室で講師を勤める傍ら、ジャズライブハウス、ホテル、バーでの演奏、ホールでのコンサートなど、精力的な活動を行っている。
児玉有里子のDiary
http://ameblo.jp/yurijazz/